自分の歯周病度を知って怖くなったら打つ手はコレ


 中高年の8割以上がかかっているといわれる歯周病。放っておけば、どんどん痛みが増し飲み食いが不自由になるし、へたをすれば歯をすべて失うことにもなる。早めに歯周病に気づき、改善していくにはどうすればいいのか。

●危険度チェック
 まずは東京歯科大学水道橋病院保存科の森山貴史講師が作成したリストで、“歯周病度”のチェックだ。文末の12項目で「はい」の項目に「○」をつける。
「はい」の得点を合計する。(1)(2)と(7)〜(12)は1点、(3)は2点、(4)は3点、(5)は4点、(6)は5点で計算する。
「合計が0点なら“青信号”で大丈夫です。1〜4点は“青〜黄信号”で、歯周病になっているか、なりやすい要因を持っている。5〜9点は“黄信号”で歯周病の可能性が大。10点以上は“赤信号”で歯周病がかなり進行している可能性があります」(森山講師)
 ほかの項目に「はい」がなくても、(4)〜(6)に「はい」がある人は、すでに歯周病が進んでいる可能性があるので、早急に歯科医院で詳しいチェックを。

●歯垢コントロール
 歯周病治療の基本は根気強く行うプラーク(歯垢)コントロールだ。その基本は、毎日のブラッシング。歯周病の初期ならブラッシングだけで治せることがある。
「歯の表面は歯ブラシの先を歯の表面に垂直に当てて小刻みに動かすスクラビング法で、歯と歯肉の境目は歯ブラシの先を歯の面に対し45度の角度で当てて小刻みに横に動かすバス法で磨くのがコツです」(森山講師)
 痛くなく気持ちいいくらいの力で、1カ所20回、10分間ブラッシングする。毎食後にこれをやるのが大変なら、せめて寝る前に10分間のブラッシングを。

●漢方薬
 漢方薬で歯周病を改善していく方法もある。中国医学では歯周病を、歯を支える歯槽骨が減ってきた腎虚の状態ととらえる。補腎(腎を強化する)には、骨粗しょう症の漢方薬を用いる。 
「体が冷えない人やほてる人は、六味丸や杞菊地黄丸、体が冷える人は八味地黄丸を。どちらのタイプも、血流を改善する冠元顆粒と併用すると効果がアップします」(長春中医学院・猪越恭也客員教授)
 急性の歯肉炎が起こったときは、黄連解毒湯や温清飲など、胃の炎症を抑える漢方薬を用いるといいという。

●食事
 栄養バランスが大切だが、特にカルシウムは積極的に取る。
「カルシウムはビタミンDと一緒に取ると、効率よく体に取り込めます。カルシウムは海藻類や乳製品、豆類などに、ビタミンDはまぐろ、干ししいたけ、レバーなどに多い」(フードセラピスト・丸茂ゆきこ氏)
 丸茂氏がお勧めの簡単レシピを紹介しよう。
◇生サケと豆腐の味噌ホイル焼き
 アルミホイルに白菜を敷き、生サケの切り身をのせる。その上に味噌を少し塗り、一口大の絹ごし豆腐を2、3切れのせる。ホイルを包みオーブントースターで10分蒸し焼きにする。
◇たたみいわしとパセリチャーハン
 (1)たたみいわし1枚を細かくちぎりフライパンでいってから皿にとる。(2)フライパンに植物油大サジ1を入れ、とき卵(1個)とパセリ10グラム、温かいご飯2膳分を加えて炒める。最後に(1)を加えて、しょうゆ大サジ1を垂らし20秒してから火を止める。
 手ごわい歯周病には“総力戦”でかかる必要があるのだ。

《歯周病度をチェック》
(1)朝起きたとき口の中が粘々する
(2)口臭があるといわれたことがある
(3)食事の後、歯の間にものがはさまる
(4)歯肉から出血することがある
(5)歯肉がはれることがある
(6)ぐらつく歯がある
(7)あまり歯磨きをしない
(8)たばこをよく吸う
(9)歯科医院には痛いときしか行かない
(10)ストレスを感じることが多い
(11)糖尿病にかかっている
(12)骨密度が低いといわれたことがある

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