体調や持病に合わせて飲む水を選ぶ

汗かく季節の水分補給は工夫が必要

 汗をよくかくこれからの季節は水分補給が重要だ。しかし、ミネラルウオーターだって、ただ飲めばいいってもんじゃない。製品ごとに含まれるミネラル分をよく吟味し、体調や持病に合わせて選ぶのが、健康の知恵というものだ。
「当店では、その時の体調や持病ごとの“オススメ水”をメニューに載せています。お客さまも半数は、体調に合わせて水を選ばれていますね」
 と言うのは、水通販サイト「WaterLIFE」のアンテナショップ「ウォーターバー」(東京・吉祥寺)の橘田葉子店長だ。同店では、国内外約20種のミネラルウオーターが300円〜で飲める。
「ミネラルウオーターは、含まれるミネラルの量によって軟水、中硬水、硬水に分けられます。ミネラルを多く含む硬水は、慣れないと飲みにくく、お腹を下す人もいますので、上手に選んでください」
 橘田店長に体調別の水の選び方を聞き、手軽に入手できる主な市販品をセレクトした。
●ストレスやイライラを解消したい
「神経のイライラを抑えるカルシウムが多い水を選びましょう。カルシウム含有量は水の硬度の高さとほぼ比例します」
 硬度が300以上の硬水を選ぼう。「コントレックス」(硬度1551)、「クールマイヨール」(硬度1612)あたりがいい。

●血糖値を下げたい
「バナジウムを多く含む水を選びましょう。体内でインスリンと同様の働きをしてくれます。当店では『富士山バナジウムウォーター』(軟水)を扱っています」
 市販品では「クリスタルガイザー」(軟水)、「バナジウム天然水」(軟水)など。

●ダイエットしたい
 内臓脂肪をためない効果があるというマグネシウムを含む水がいい。
「ダイエット中のミネラル不足を補うこともできます。便秘気味の人にもいいですよ」
「コントレックス」「クールマイヨール」のほか、「サンペレグリノ」(硬水)、「100%深層水」(硬水)、「エビアン」(中硬水)にマグネシウムが多い。

●血圧を下げたい
「ナトリウムの排出を促進し、血圧を下げる効果があるカリウムを多く含む水がいいですね」
「ボルヴィック」(軟水)、「ヴィッテル」(硬水)、「日田天領水」(軟水)などを。

●デトックス(毒素排出)をしたい
「サルフェート(硫酸塩)という成分が多い水を。利尿作用があり、体内の余分な水分や老廃物を排出してくれます。日本では『きりしまの名水 始元水』(中硬水)が、数少ないサルフェートを含む水です」
 ヨーロッパの水には含まれることが多く、「コントレックス」「クールマイヨール」が代表格。

●胃の調子が悪い
「炭酸ガスを含んだ発泡水は胃酸の分泌を抑え、空腹時の胸焼けなどを和らげてくれます。ガスが体内で温められ、血行がよくなって疲労が取れやすいともいいます」
「ペリエ」(硬水)、「サンペレグリノ」などが当てはまる。

●下半身に元気がない
「亜鉛を多く含む水を。ホルモンバランスを整え、味覚を鋭敏にもしてくれます」
「一万年純水」(軟水)などがある。

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