やらないと「脳バカ」になる5つの生活習慣

ゲームだ、ドリルだと騒いでいるけれど……

 ゲーム機、計算ドリル、そろばん、なぞり書き、塗り絵、折り紙、クロスワードパズル、数独と、脳を鍛えるトレーニングが大ブームだ。“脳トレ”をやるに越したことはないが、そこまでやらなくても日常生活で頭の働きが悪くならない方法はないのか。専門家に聞いた。

(1)妻と仲良くする
 脳システム論を研究している諏訪東京理科大(長野県茅野市)の篠原菊紀教授はこう言う。
「ある実験で、夫婦がニッコリとしあうだけで、脳の活動が活発化することが証明されています。すなわち夫婦関係の良しあしは脳に大きな影響を与えます。ギクシャクしていると、家庭でお互いにストレスを強く感じ、脳の衰退につながるのは間違いありません」
 妻と仲たがいしている人は一刻も早く改善を。

(2)酒を飲んで悪口はダメ
 サラリーマンがよくやっている上司などの悪口を言いながら酒を飲むのもいけない。
「ほどほどのアルコールは、大脳皮質を休ませ気持ちを落ち着かせます。会社や上司の悪口を言いながら飲む酒は、(1)かえってストレス物質の分泌を促進させる(2)酒量も進みがちになるので、脳に浸透する酒量が増え細胞の死滅を招き委縮が進みます。悪口と大量飲酒はつきものですからね。気をつけることです」(篠原氏)

(3)休日も体を動かす
 土日にゴロゴロもダメだ。
「体を動かすことは、脳の働きをよくします。ウオーキングやジョギングなど、なんでもいいからスポーツをやること。暑いからといって、土日に何もやらず、家でゴロゴロしていては、脳は退化するばかりです」(篠原氏)

(4)ジュース類も要注意
 ジュースや清涼飲料水のゴクゴクや饅頭(まんじゅう)などのパクパクもやめるべきだ。
 心理栄養学が専門の岩手大学名誉教授の大沢博氏が言う。
「元凶は含まれている砂糖です。摂取すると、急激に血糖値が高くなり、その反動で血糖値を急いで下げようと、すい臓がインスリンを過剰分泌する。その結果、低血糖状態に陥る。糖分不足は脳の働きを悪くさせます。低血糖症は認知症の原因にもなっています」

(5)塩分と油分の取り過ぎも
 管理栄養士で医学博士の本多京子氏は、塩分と油分の取り過ぎを挙げる。
「どちらも血管の老化を早めます。老化すると、脳への栄養が不足します。ひいては“脳力”ダウンにつながります」
 この5カ条を守れば、バカにならない。

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