世界の酢で元気になる

「酢の消費量が多い国はサッカーも強い」


左からアップルビネガー、バルサミコ酢、ワインビネガー、モルトビネガー、ホワイトビネガー
「サッカーの強豪国は酢の消費量も多い!?」――こんなユニークなデータが発表された。
 W杯の出場国中、FIFA世界ランキング20位以内に入る14カ国の、酢の1人あたり年間消費量を調べたところ、上位3カ国はドイツ(1.91リットル)、アルゼンチン(1.84リットル)、フランス(1.67リットル)だったという。
「残念ながら、ブラジルの消費量は把握できませんでしたが、上位にはサッカー強豪国が並びました。ドイツは日本(0.64リットル)の3倍で、全体的に南米、欧州は消費量が多いですね」(調査したミツカン広報担当者)
 日本で酢といえば米酢だが、海外ではブドウ、リンゴ、トウモロコシなど、さまざまな原料から造られている。
「原料こそ違いますが、いずれも主成分は酢酸ですから、疲労回復や高血圧など生活習慣病予防の効果が期待できます」(ミツカン広報担当者)
 そこで、日本で手に入る世界の主な酢を紹介しよう。

●ワインビネガー
 ドイツ、フランス、スペイン、ブラジルなど、欧州や南米で広く使われている。ブドウ果汁をアルコール発酵させた後、酢酸菌で発酵させて造る。ワイン同様、渋味がある「赤」と、酸味の強い「白」がある。
 赤は煮込み料理の隠し味や、肉料理のソースに加える。白はドレッシングやマリネにぴったり。

●バルサミコ酢
 イタリア料理でおなじみ。煮詰めたブドウ果汁を樽詰めして発酵・熟成させたもの。芳醇な香りと濃厚な風味が特徴で、肉料理のソースやサラダに回しかけて使う。
 ただ、安い製品は熟成期間を短縮するために、カラメルなどを加えてコクを出した“普及品”。12年以上熟成させた、伝統的なバルサミコ酢は100ミリリットルで1万円以上!

●モルトビネガー
 イギリスの酢といえばコレ。大麦の麦芽やトウモロコシの抽出液を発酵させたもので、ビールに似た独特な風味がある。
 本場では、フィッシュ&チップスにたっぷりかける食べ方が定番で、サラダや肉料理にも合う。

●アップルビネガー
 メキシコ、米国、スウェーデンなどで使われ、リンゴの酸味と香りがさわやかだ。
 ドレッシングなどのほか、ハチミツを加え、水で割って飲んでもいい。

●ホワイトビネガー
 米国やアルゼンチンで一般的なのがこれ。トウモロコシが主原料で、シンプルな酸味が特徴だ。
 マヨネーズやマリネなどのほか、除菌や掃除にもよく使われるという。
 他にもシェリー酒が原料のシェリービネガー、シャンパンから造るシャンパンビネガーなどもある。中国の酢といえば香酢が有名だ。
 世界の酢を楽しみながら健康になろう!

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