1ヶ月で成果を出す内臓ダイエット法
内臓脂肪の目安になる腹回りがみるみるへこんでくる
「40歳以上男性の2人に1人がメタボリック症候群」との厚労省発表はショッキングだった。心筋梗塞や脳卒中になる危険が高まるその“メタボ”から逃げ切るには、内臓脂肪の“削減”が大前提で、内臓脂肪に絞った“内臓ダイエット”が不可欠なのだ。
そこで、1カ月で成果を出せる方法を紹介しよう。腹囲88センチの内臓脂肪型肥満(85センチ未満が正常)の38歳会社員Tさんに試してもらったところ、1カ月どころか2週間強で腹囲が2センチ減! 想像以上に効果が高いのだ。
内臓ダイエットに成功するために必要なのが、何キロやせるかという目安。東海大学医学部付属東京病院・片岡邦三医師(内科)が言う。
「半年で体重の5〜10%減が理想なので、その約6分の1を、最初の1カ月の目安にする。80キロの人なら1〜2キロ減を目指すのです。内臓脂肪燃焼には、ダラダラ行うダイエットではなく、積極的な食事改善と運動の増強が大事です」
さて、具体的な作戦を授けてくれるのは横浜創英短期大学・則岡孝子教授だ。
★朝は特製野菜ジュース
内臓脂肪を落とす特製野菜ジュースだ。
「セロリ、バナナ、ピーマン、キウイ、ホウレンソウ、リンゴ、ニンジン、パイナップルなど、自宅にある好みの野菜や果物を使って作るのですが、ポイントがいくつかあります。ジューサーよりミキサーを使う。ジュースの搾りカスも捨てないでジュースと一緒に飲む。湯で溶いた粉寒天を入れる。この3つは食物繊維をたっぷり取るのに役立ちます」
食物繊維は、内臓脂肪をからめとって体外に排出する。ジュースにレモン汁を入れると、酸化を抑えて野菜や果物の働きを高める。
★ランチはとろろそば
「ネバネバ食品や、ショウガ、ワサビ、ニンニクなどの薬味を積極的に取る。これらは内臓についた脂肪を“捕まえて出す”働きに優れているのです」
山芋、里芋、オクラ、アシタバなどがネバネバ食品だ。
「ネバネバ食品+薬味」を外食で実行しようと思えば、そば・うどん屋がやりやすい。とろろそばにネギやワサビをたっぷりかけて食べればOKだ。
★ゴマを持ち歩く
「マグネシウムをたくさん取っている人は、そうでない人よりもメタボリック症候群になる危険性が低くなる」ということが、大規模な疫学調査で分かり発表された。“メタボ”の危険が低い、つまり内臓脂肪をためない、ということだ。
「マグネシウムはゴマ、海藻類、緑黄色野菜に多く含まれています。ゴマを持ち歩き、ご飯やおかずなどにたっぷり振り掛けて食べるといいでしょう」
★食べ過ぎたら48時間が勝負
「取り過ぎた脂肪は48時間でゆっくりと体内に蓄積されていく。だからたとえば今日食べ過ぎたら、翌日に徹底して対策を講じるのです」
脂肪排出に役立つ食物繊維をいつも以上に取る。普段運動しない人も、ここは一発、ウオーキングなどで活動量を増やす。中国茶のプーアル茶もいい。翌日に2リットルは飲み、プーアル茶の含有成分の作用で、脂肪を洗い流すのだ。
★サプリのBCAAを取る
内臓脂肪の燃焼は食事対策がメーンだが、軽い運動を加えると一層いい。それとセットで注目を集めているサプリがBCAA。
「アミノ酸です。運動前に取ると代謝がよくなり、内臓に脂肪をためにくい体になります」
善は急げ。早速明日から始めるか。
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