発酵食品で元気を支える

取り寄せても食べたい!


 サラリーマンは体が資本だ。暑くたって寒くたって、どれだけストレスまみれになったって、元気でいなければならない。究極の健康食「発酵食品」は、その大きな力になるという。発酵学の第一人者で「日本一の食べ物情報通」を自負する東京農業大学・小泉武夫教授に「取り寄せても食べたい発酵食品」を挙げてもらおう。

「発酵食品は滋養の宝庫です。発酵をつかさどる微生物は多種多様で、発酵中に多量の栄養成分を生産し、食品の中に蓄積します。だから発酵食品には元の食品よりも必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが非常に豊富に含まれているのです」
 だから発酵食品は体力回復にいい。江戸時代には、発酵食品である甘酒が、夏の消耗した体に即効性のある“栄養ドリンク”として用いられていたほどだ。
 腸が整えられて便秘は解消、免疫力もアップする。発酵菌の種類によっては、がん予防、血液サラサラ、肥満抑制、傷の治癒などさまざまな健康効果も実証されている。
 小泉氏が「考えただけでヨダレが出てくるほどうまい!」と絶賛する発酵食品は、これだ。

●くさや「マルニシ」
「特にトビウオのくさやは最高の味です」の言葉に従って、記者も購入。自宅で焼き、くさや初体験の人も含めた5人で食べた。
 ひと言、うまい! くさや独特のにおいはするが、それ以上にうま味がすごい。絶対食べられないと言っていた初体験者も、「焼酎と合う!」。これは買う価値あり。

●納豆「とちぎや」
「普通の納豆もいいけど、この『ほし納豆』はほかでは食べられない」
 納豆に塩味と麦焦がしを付けて、乾燥させたもので、そのままでもポリポリ食べられる。つまみに最適。

●鮒ずし「魚治」
 くさやと並んで「臭くてダメ……」と思う人が多いだろうが、だまされたと思ってぜひ一度食べてみるべき。
「ご飯をそぎ落として、つまみやご飯のおかずにしてもいいし、お茶漬け、湯を注いで吸い物、ヒレの部分を酒に入れてヒレ酒、などもおすすめです」

●豆腐のみそ漬け「渡辺豆腐店」
 小泉氏が「幻の味だよ、これ!」とイチ押し。発酵食品であるみそに漬けた豆腐で、みその風味が染み込んで、食感はチーズのようで、やはりつまみに最高。

●魚醤(ぎょしょう)「カネセフーズ」
「魚の発酵食品のひとつで、特に東アジアから東南アジアで広く使われている調味料です」
 取り寄せてみた。タイの調味料であるナンプラーも魚醤の仲間だが、もっと柔らかい味で、いわゆる魚臭さはない。

 さらに「桝塚味噌」(愛知)の八丁みそ、「かんずり」(新潟)のかんずり(唐辛子を発酵させたもの)、「しいの食品」(神奈川県)の酒盗、「魚辻」(福井)の甘鯛のみそ漬け、「篠崎」(福岡)の甘酒なども“最高の味”とのこと。
「発酵食品をよく食べているからか、内臓機能の悪いところは何もない」と言う小泉氏に倣うか。

★おすすめ発酵食品問い合わせ先
●マルニシ(電話)04996・2・3938
●とちぎや(電話)0296・24・6422
●魚治(電話)0740・28・1011
●渡辺豆腐店(電話)096・284・2070
●カネセフーズ(電話)0154・51・2011
●桝塚味噌(フリ─ダイヤル)0120・34・0028
●かんずり(電話)0255・72・3813
●しいの食品(電話)0465・36・5511
●魚辻(電話)0770・22・0595
●篠崎(電話)0946・52・0005

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