いま話題の2大育毛術に注目だ
薄毛、抜け毛で悩む皆サンに朗報
いま薄毛・抜け毛の“新施術”として、注目を集めているのが「メソセラピー」と「ピーリング」だ。この2つは、薄毛・抜け毛とは違ういろいろな効果で女性を中心に有名なのだが、実は「毛」にも威力を発揮するというのだ。美容師の免許も持つ医学博士で「Dr.トーム in 青山」の院長、白澤友裕氏に聞いた。
●メソセラピー
「メソセラピーというのは“目的”の皮膚に薬剤を注射して、症状の改善を図る“皮膚への注射療法”のことです。日本では1、2年前から“やせる施術”として女性に人気で、たとえば腹部をやせたいときは腹部に注射を打ちます。フランスで60年代に登場し、肥満、腰痛、筋肉痛、精神的な疾患など、さまざまな病気の治療法として幅広く利用されています」
薄毛・抜け毛のメソセラピーでは、頭皮に注射を打つ。
ハゲ関係の治療法はいくつかあるが、メソセラピーの特徴は「育毛剤は効かないが、髪の毛を植え込む植毛手術やカツラは嫌だ」という人にいいこと、男性型脱毛だけでなく治療法が少ない円形脱毛症などにも効果があることだという。
「これまでは、育毛剤が駄目なら次は手術かカツラしか有効な方法はありませんでした。しかしメソセラピーは“育毛剤の次、手術の前”の人に効く。メソセラピーを取り入れて2年ほどですが、育毛剤で効果がなかった人の多くが、メソセラピーで抜け毛が減り、自然な感じで発毛している。円形脱毛症にも効果があり、円形脱毛症の20代後半の男性が2カ月ほどで完全に症状が治ったケースもあります」
使う注射針は、予防接種などにも使う“普通の太さ”のもの。血行促進、毛根の代謝促進、局所麻酔の3種類の薬剤を注入する。深くて5〜7ミリ、浅くて1ミリ足らずの深さに打ち、施術の時間は10分ほどだ。
「痛みはほとんどありません。多少の出血がありますが、帰るときには分からなくなっています。その日にシャンプーもでき、副作用の報告も今のところなし。1〜2週間に1回の施術をやって、3〜6カ月で効果が出るのが目安です」
●ピーリング
酸性の液を皮膚に塗り、古い角質などを“はがす”のがこれ。皮膚をきれいにして若返る美容法として女性の間でブームだ。
「これが頭皮にもいい。頭皮も皮膚の一種なので、顔の皮膚にいいものは頭にもいいのです。ピーリングをやった後は、明らかに皮脂などの毛穴の汚れが取れてきれいになっていて、育毛剤が浸透しやすくなっています。つまり、ピーリングをやらないときよりも、育毛剤の効き目が高くなる」
“はがす”というと恐ろしいイメージがするが、実際に受けてみると、頭皮が少しピリピリする程度で痛みなどは全くと言っていいほどない。
「通常は効き目の強いサルチル酸を使うことが多いのですが、頭皮には効き目がマイルドな乳酸を使っています。濃度もかなり低く、安全性も高い」
液を塗って2〜3分後に洗い流し、育毛剤を塗って終わり。育毛剤だけではイマイチだった人が、ピーリングも加えることで、抜け毛が減った、髪の毛が生えてきた、などのケースが多い。
メソセラピーとピーリングは、数は多くないが、頭髪治療を行うクリニック、美容外科、美容院などで受けられる。
値段はさまざまだが、「Dr.トーム in 青山」ではメソセラピー1万5000円、ピーリング(育毛剤込み)6300円。ほかに「ヘアー&スキンクリニック」(千葉県)など。
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