あなたの抜け毛、育毛対策は間違っている!

製薬会社の衝撃リポート知っていますか

 ハゲや抜け毛に悩む人にとって、絶対に押さえておきたいデータが発表された。万有製薬が1100人の男性を対象に調査を行った「ニッポン薄毛事情2005」だ。
 このリポートによると9割以上の男性が何らかのハゲ対策をやっているが、半数近くは効果なし。その多くは「誤解」や「思い込み」に基づくものだという。効果を信じて必死でやっている人にとっては、まさに大ショックだ。
 では、ハゲ対策の何がよくて、何が駄目なのか。「ニッポン薄毛事情2005」の結果を基に紹介していこう。

★蒸れないように帽子をかぶらない方がよい
 8割の男性が「○」と答えたのがこれ。しかし、専門家の意見は違う。
「帽子は紫外線を防ぐことができ、冬は育毛促進に役立つ保温効果もあります。蒸れに気をつけてかぶれば大丈夫です」(順天堂大学東京江東高齢者医療センター皮膚科・植木理恵助教授)

★髪の毛は短い方がよい
 9割以上の男性が「○」と答えたが、「髪の長さは薄毛や抜け毛とは無関係です」(ヘア&スキンクリニック千葉・白澤友裕院長)。

★ヘアカラーやパーマはよくない
 実はこれは「×」だ。
「髪の毛が乾燥して傷み、枝毛や切れ毛の原因になりますが、カラー剤やパーマ剤でよほどかぶれない限り、抜けるきっかけにはなりません」(植木氏)
 ただし、白澤氏がこう言う。
「傷んで細くなると、それだけ薄く見えるということはあります。その対策にはトリートメント剤などを使えばいいです」

★海藻の摂取は薄毛・抜け毛予防、育毛効果がある
「海藻の摂取は薄毛・抜け毛予防には直接影響はありません」(植木氏)
 薄毛・抜け毛対策とは少し違うが、“海藻を食べると髪の毛が黒くなる”とよくいわれる。しかし、これも白澤氏によれば「実験では因果性が認められませんでした」。

★サプリメントを取る方がよい
「直接、毛髪の成長などに影響するわけではありません。ただ、食物繊維で便通をよくしたり、高脂血症対策を立てることは、全身の体調を整えることになり、結果的に髪の健康を保つことになります」(植木氏)

★育毛剤は効果判定に6カ月は使用する必要がある
「いいかどうかを判断するための“最低ライン”を、私は3カ月と考えています。少なくともこれくらいは使用する必要があります。6カ月は“リミット”と考えた方がいい。それだけ使っても効果を感じられないときは、使うことをやめるべきです」(白澤氏)

★肉より魚を食べた方がよい
 8割以上が「○」と回答したが、植木氏はこう言う。
「バランスよい食事なら、肉、魚どちらを摂取しても問題ありません。しかし、脂肪の取り過ぎは血行不良を促進するのでよくありません」

★アルコールの摂取はよくない
「適度な量で、食生活に偏りが出なければ摂取してもいいです」(植木氏)

★頭皮をたたく
 7割近くが「ハゲ予防になる」と答えた。確かに専門家の意見も「○」。しかし、「頭皮を傷めないように実施してください」(植木氏)という条件付きだ。
 さあ、皆さんはどうだろうか? 気をつけたいのは、「効果的な対策だからといって過度に行うと効果が失われるため、適度に実施することが大切」(植木氏)ということ。ちなみに、2人の専門家がそろって薄毛・抜け毛対策にいいと太鼓判を押したのは、「楽天的」であること。ハゲを気にし過ぎず、何事もやり過ぎず、がベストなのだ。

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