必ず役立つ健康本25冊

お盆休み、夏休みにお勧め

 お盆休みや夏休み、あるいは暑くて出かける気にならない土日を利用して、ここは一発「健康知識」を増やしてはどうか? それに役立つお勧め健康本を“専門家”に挙げてもらった。どれもタメになるものばかりだ。

●新刊本
「ブックファースト渋谷店」実用書担当の新倉文子さんが選んだのは「なんでも健康法」(講談社/斎藤孝)、「やさしくわかる東洋医学」(かんき出版/根本幸夫)、「免疫力がアップする50の法則」(法研/松下祥)、「DVD版 10秒ヨーガ」(講談社/綿本彰)だ。
「『免疫力が――』は、“薬なしでもちょっとしたことで免疫力を上げて病気を予防できるんだ”という豆知識がいっぱいです。『10秒――』は、会社などでもできる簡単なヨガが紹介されています」(新倉さん)
 今回聞いた書店員全員に勧められた本が次の2冊。
「『病気にならない生き方』(サンマーク出版/新谷弘実)と『不老革命!』(朝日新聞社/吉川敏一)です。よく売れていて、ジックリ読むのにいいです」(「東京旭屋書店池袋店」長谷暁さん)

●ロングセラー本
「ジュンク堂書店新宿店」実用書担当の望月あゆ実さんが推すのは、「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」(ソレイユ出版/大森一慧)、「常識破りの超健康革命」(グスコー出版/松田麻美子)、「奇跡が起こる爪もみ療法」(マキノ出版/安保徹 福田稔)、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社/江部康二)、「胃腸は語る」(弘文堂/新谷弘実)。
「胃腸は――」の新谷氏の著書はほかのものも含め、書店員さんたちの“お勧め度”が高かった。
「新谷氏の『健康の結論』を読んだ後に『胃腸は――』『胃腸は語る 食卓篇』と続いて購入する人が多く、内容的にもお勧めです」(「紀伊國屋書店新宿本店」の溝尻江利子さん)
 長谷さんと溝尻さんの両者が挙げたのが「禁煙セラピー」(KKロングセラーズ/アレン・カー)で、「ほかの類似本と比べて群を抜いています」(溝尻さん)とのこと。

●翻訳本
 海外情報にも詳しい医療ジャーナリストの和田努氏のお勧め5冊は、「笑いと治癒力」(岩波現代文庫/ノーマン・カズンズ)、「癒す心、治る力」(角川文庫/アンドルー・ワイル)、「健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ」(草思社/ウード・ポルマー ズザンネ・ヴァルムート)、「なぜあの人はかくも元気なのか?」(光文社/ジーン・D・コーエン)、「健康帝国ナチス」(草思社/ロバート・N・プロクター)だ。
「『笑いと――』の著者は米国を代表するジャーナリストで、難病の膠原病を笑いで治し、その経験に基づいた笑いの効果を紹介しています。『健康と食べ物――』は、常識を見事にひっくり返す痛快さ。『なぜあの人は――』の著者は米国加齢研究のパイオニアで、中高年の新しい生き方を提唱しています。『健康帝国――』は硬めですが、ナチスの禁煙運動や、がん研究の歴史などについて書かれていて、歴史の多面性を考えるのに絶好です」(和田氏)
 国内本で和田氏が評価するのは2冊。
「『睡眠時無呼吸症候群(SAS)のすべて』(同友館/赤柴恒人)は類書の中で抜群に分かりやすく、理論的。『中高年 健康常識を疑う』(講談社/柴田博)は、ぜひ読んで自分の“健康常識”を再構築するのに役立ててほしい」とのことだ。
 最後に健康本チェックを毎日の日課にしている健康情報TV番組の制作ディレクターのKさんのお勧め本。「『不老!』の方法」(宝島社/坪田一男)、「下ごしらえ便利事典」(柴田書店/成瀬宇平)、「長寿と遺伝子」(日経BP社/白澤卓二)、「血液を若くすればどんな病気も良くなる!」(三笠書房/岡部正)だ。
 早速、書店に走ろう!


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