「睡眠」最新トピックス5本!
押さえておけば役に立つ
国民の5人に1人が、不眠や無呼吸症候群などの睡眠障害を抱えているという。睡眠についての情報に関心を持っている人も多いだろう。そこで、睡眠に関する“最新トピックス”を紹介する。
★病院に行かなくても睡眠時無呼吸症候群をチェックできる
電話で申し込むと、「ソムニー」という睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査装置が郵送されてくる。これで記録を取り、装置を郵便で返却すると、1〜2週間以内に判定結果が送られてくる。
「ソムニーは筑波大学大学院人間総合科学研究科の谷川武・助教授が開発したもの。鼻の下にセンサーを一晩つけて、口・鼻の息の流れをとらえて無呼吸や低呼吸の状態になった回数を記録します」(開発に関わったNPO法人「睡眠健康研究所」担当者)
つい先日始まったこの“判定サービス”は保険不適用で、1回5000円。医療機関では保険適用で装置を貸し出し自宅で検査する方法をやっているが、これだと少なくとも数回は病院に行かなければならず、専門外来になると「数週間待ち」ということもある。
その点、ソムニーなら一度も病院に行かなくていい。「睡眠時――」が疑われるときは専門の医療機関を紹介してくれる。(問)(電話)029・861・8581(ソムノニクス)
★熟睡効果が期待できる健康食品
不眠に悩む人に朗報だ。今月10日に「味の素」から熟睡効果が期待できる健康食品「グリナ」が発売された。初回だけのお試し品があって6本入り1260円。
主成分はアミノ酸の一種グリシン。ある研究員が別の研究でアミノ酸の量を予定より多く飲んだところ、いびきが小さくなったことが開発のきっかけになったという。グリシンには短時間で深い眠りに導く作用がある。
「食品ではオートミールや麩(ふ)、小麦胚芽、湯葉などに多く含まれています。これらを日常的に多めに取り、『グリナ』を活用するとより効果が高いでしょう」(飯塚ヘルスフーズ・飯塚律子所長)
通信販売で。(問)フリ─ダイヤル0120・324・324
★「馬面」で「小あご」の人は睡眠時無呼吸症候群にご用心
睡眠時無呼吸症候群の人には肥満が多いが、「肥満でなくても“馬面”や“小あご”の人は発症リスクが高い」という実験結果が東邦大学呼吸器内科などの研究者によって発表された。
眉毛から口までの間隔が長い「馬面」や、あごが小さくひっこむ「小あご」は、気道がふさがりやすいのがその理由。鏡でチェックして自分の顔がそうなら、一度検査を受けた方がいい。
★世界初の携帯型「睡眠計」開発
「東芝」が世界初の腕時計式携帯型睡眠計を開発した。
「睡眠の深さを脈拍から判定し、熟睡できているかどうかなどが簡単に調べられます。睡眠時無呼吸症候群のチェックも可能。医者がしていたことが、家庭でも気楽にできるようになります」(広報担当者)
ただし、発売はまだ先の予定。待ち遠しい。
★睡眠フィットネスセンターが開設
今月から眠りに関する総合的な相談窓口「睡眠フィットネスセンター」が開設される。滋賀医科大の睡眠学講座が運営するもので、複数の大学や企業と連携して、森林浴、運動、食事療法などトータルで“睡眠障害改善”を行う予定。「睡眠障害の原因がハッキリしない」という人は一度相談してみては? 電話相談が10分1000円、面談が30分5000円。(問)(電話)077・548・2915
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