酒は健康目的で選ぶ
知って飲めばトクをする
「百薬の長」である酒を、どうせ飲むなら、より健康的に飲もうではないか。そこで「健康目的別の酒の選び方」を紹介しよう。「MEG栄養研究所」の前川メグ所長に話を聞いた。さあ、これで今夜の酒は決まりだ。
●血液サラサラ
血液サラサラ効果で選ぶなら本格焼酎(乙類焼酎)だ。焼酎は蒸留方法の違いによって乙類と甲類に分けられている。原料がイモ、麦、米、ソバなどのものが乙類だ。
「本格焼酎は血栓ができるのを予防する効果が高く、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化を予防します」
ちなみに血栓予防効果が高い順に酒を並べると、焼酎、日本酒、ワイン、ビール、ウイスキー。
酒が飲めない人は、加熱してアルコールを飛ばして飲んでもいい。血液サラサラ効果が変わらないことが実験で証明されている。
●夏バテ対策
クーラーや冷たい飲み物などでの体の冷やし過ぎは、“夏バテ促進”のもと。血行をよくして“冷え”を改善し、夏バテ対策に備えるなら日本酒がいい。
「ほかのアルコールを飲んだときよりも、体温が2度ほど高い状態が続くという実験結果もあります」
つまみに枝豆や豚しゃぶなどタンパク質、ビタミンB 1が豊富なものを食べると、夏バテ対策に一層効く。
●風邪対策
ウオツカがお勧め。
「血液循環をよくして、体を芯から温めるので、風邪対策に最適です。滋養強壮効果も強い」
ウオツカの水割りにビタミンC豊富なレモンを加えるとよりいい。
●ピロリ菌対策
ビールにしよう。
「胃の粘膜にすみつくピロリ菌は、胃かいようや胃がんを引き起こすといわれていますが、ビールをつくるのに必要なビール酵母にはピロリ菌の働きを抑えるという研究結果があるのです」
ただし、品質を安定させるためにビール酵母を取り除いているビールも多い。選ぶときは「生きたビール酵母が入っている」が売りになっているものにしよう。地ビールなどがそうだ。
●疲労回復
今日は疲れた、というときは紹興酒が最適だ。
「米を原料に陳皮、甘草、肉桂などの“酒薬”を加えて発酵させているので、疲労回復の効果が高いのです。タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラルもバランスよく含んでいる点もお勧めです」
●リラックス
「ジンがお勧めです。コリアンダー、アニス、キャラウェイ、レモンピールなどの香味成分を加えて蒸留していて、これらの香りが好きな人にはリラックス効果が高い」
●免疫力アップ
ワインがいい。
「有機酸が豊富に含まれていて、善玉菌を増やし悪玉菌を抑え、腸内環境を整えて免疫力を高めます」
ワインは抗酸化作用が高く、動脈硬化などを予防することが知られているが、免疫力アップにも役立つのだ。
●尿酸値上昇抑制
痛風の原因になる尿酸値の上昇を抑えるならウイスキー。
「ポリフェノールの一種であるエラグ酸が含まれていて、それが尿酸値を抑制するといわれているのです」
「×××に効く」という話をつまみに、酒を楽しもうではないか。
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