夏バテ防止カレー ベスト7

身近な食材で簡単に作れる


レンジで加熱したトマトを加える
 夏はなんといってもカレーだ。スパイスたっぷりで、暑さで減退した食欲を増進させる。夏バテによる慢性的な疲労や睡眠不足、イライラなどにバッチリの“イチ押しカレー”ベスト7を紹介しよう。どれも作り方は簡単。健康効果などは横浜創英短期大学・則岡孝子教授に聞いた。

★キャベツカレー
 夏バテの大きな原因が消化力の低下だ。水分や冷たいものの取り過ぎで胃腸がやられる。そんなときにいいカレーだ。
「キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)は、胃腸薬にも含まれている成分です。胃液の分泌を促して、消化を促進します」
 キャベツの千切りを電子レンジで軟らかくする。これをカレーの仕上げに加える。激辛のカレーは弱った胃腸には刺激が強すぎるので、避けた方がいい。

★トマトカレー
 夜も暑くて眠れず、心身にストレスがたまったときにお勧め。トマトには、ストレスを感じたときに分泌される副腎皮質ホルモンを作り出すビタミンCが豊富なのだ。
 ミニトマトを4、5個電子レンジで2〜3分加熱し、出た汁ごとカレーに加える。あるいは、野菜や肉、魚介類などを炒めた後、缶詰のトマトを加えて煮込み、最後にカレールーを入れて軽く煮込んでもいい。

★納豆カレー
「納豆には良質のタンパク質が含まれていて、夏の疲れ対策にいいのです。夏は汗をかくので血液がドロドロになりやすいのですが、納豆には血液をサラサラにする作用があります」
 納豆をカレーに加えるだけでもいいが、お勧めは納豆、ベーコン、コーンを炒め、カレー粉で味付けをするもの。ドライカレー風になる。

★トマト&レタスのスープカレー
“スープカレー”はいま大流行の北海道発のカレー。それを応用したもので、沸騰させた湯にトマトのざく切りと、一口大にちぎったレタス、スープのもとを入れ、塩コショウで味付けをし、カレー粉を溶かす。水溶き片栗粉でトロみをつければできあがり。
「レタスには、胃の粘膜の新陳代謝を活発にし胃の働きを高めるメチルメチオニンという成分が含まれています。トマトの酸味は疲労を解消するのにいい」
“夏は焼き肉”という人は、動物性脂肪や冷たいビールなどの取り過ぎで胃腸が弱りがち。そんなときにもピッタリだ。

★ネバネバカレー
 オクラ、ヤマイモ、モロヘイヤなどネバネバ食品が入ったカレーだ。よく刻んだこれら3つをカレーの仕上げに加える。
「ネバネバには滋養強壮効果があります」
 夏バテで精力が減退……というときにもいい。

★ウコンたっぷりカレー
 ビールの飲み過ぎで肝臓を“酷使”しているときに役立つ。ウコンのティーバッグを用意し、炒めた野菜や肉などを煮込むときに入れる。肝機能アップに効果的なウコンは、カレー粉にも入っているが、ティーバッグをプラスするとさらに効果倍増だ。

★ネギ豚カレー
 ちょっと変わり種で、そうめんのつけダレに使う。豚肉とネギを炒め、薄めのめんつゆとカレー粉を入れる。
「豚肉はビタミンB 1が豊富で疲労回復に役立ちます。ネギはビタミンB 1の働きを高めます」
 食欲不振でそうめんしか食べられない人にもお勧めだ。
 早速、今度の休みの日に作ってみよう。

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