ヨガ体操で夏バテ解消
仕事の合間にもOK
高温多湿の夏は、体全体がダラーンとして、さまざまな夏バテ症状が出てくる。これを解消するには、この時季に不足しがちなビタミンやミネラルを十分補給する必要があるが、オフィスで仕事の合間に簡単にできる“ヨガ体操”もすぐに効く。「龍村ヨガ研究所」の龍村修所長に指導してもらおう。
●体がだるい
下半身を引き締めれば体がシャキッとしてだるさがとれる。
(1)いすに座ったままひざとひざの間に座布団などをはさむ(2)一息吸ったら息をゆっくり吐きながら(8秒くらいかけて)ひざをしめていく(3)これを3セット繰り返す。
「この後、洗面所に行って、後頭部を水でぬらすと、ゆるんでいる頭蓋骨も引き締まり、頭もすっきりしてきます」
●食欲不振
食欲不振のときは左肩が下がっていることが多い。その体のゆがみのために、脳の食欲中枢が十分働かなくなっているのだ。このゆがみをとる。
(1)いすに座って両腕を持ち上げ頭の上で組む(2)息をゆっくり吐きながら右、左と交互に体を曲げて側腹部を伸ばす。8回やる(3)最後に、右か左、体が曲がりにくかった所をもう2回伸ばす。
「側腹部を伸ばせば体のゆがみがとれ、同時に、食欲に関係がある腰椎の2番目の働きを高めることもできます」
●眠れない
夜眠れないときは、脚の裏側の筋肉が硬くなっていることが多い。これを伸ばしてやる。
(1)いすを使って息を吐きながら腰を曲げ、脚の裏側を伸ばす。お尻を突き出すようにするのがポイントだ(2)これを6回繰り返す。
「これをやると首の筋肉も伸ばすことができます。脚の裏側と首の筋肉がリラックスすれば、副交感神経の働きが優位になって眠りに入りやすくなります」
●夏風邪
背筋を伸ばしていすに座り、息を吐きながらおなかをグーッとへこめていく。体の抵抗力が高まる。
「息を吸う(4つ数える)、止める(4つ)、息を吐く(8つ)というリズムで、5分以上続けてください。体にエネルギーがあふれてくるのを実感できます。自律神経の働きも安定するので、脳内ホルモンの分泌が良くなり、うつ状態も改善できます」
●精力減退
いすに座って、やや前かがみになってお尻を突き出すようにしながら肛門をしめる。
「性器への血行が良くなり、勃起力を高めることにつながります」
夏バテしかけていると感じたら、即実行を。毎日続ければ、本格的な夏バテの予防にもなる。
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