夏は変わり迫力メニューで乗り切る

一風変わっているが食べれば大満足の味と効果


夏は変わり迫力メニューで乗り切る

一風変わっているが食べれば大満足の味と効果

 いよいよ夏本番。夏の疲れや食欲不振、暑さによるイライラ、集中力低下などを吹き飛ばす、一風変わった“迫力メニュー”を紹介しよう。変わったモノは苦手という知人と一緒に食べて試したが、どれも大満足の味と効果で、自信を持ってお勧めできる。含有成分などは栄養学博士の白鳥早奈英氏に聞いた。

●田ウナギ
 日本ではなじみがないが、中国や台湾などアジアでは日常的に食べられている。「ウナギ」という名がついているが、実はウナギでもドジョウでもないという。記者の知人はウナギとドジョウが嫌いだが、「臭みがなくてこれなら平気」と食べている。
「疲労回復のビタミンB群、イライラ防止のカルシウム、精力アップの亜鉛などが豊富です」
 食べ方は炒め物やスープが一般的。中国人経営の中華料理店にあることが多く、「叙楽苑」「上海小吃」などで食べられる。

●ヤギ
「低カロリーで、疲労回復のビタミンB群、イライラ防止のカルシウム、カルシウムの吸収を高めるマグネシウムなどが多く含まれています。内臓類には亜鉛も多く、体力・精力アップに効果的です」
 ヤギの内臓が入った汁物が沖縄料理の「ヒージャー汁(ヤギ汁)」だ。
「ヒージャー汁は内臓のいろんな部位が入っています。独特のニオイがあるので、それが苦手な人はヒージャー刺し(ヤギの刺し身)がお勧めです」(沖縄料理店「島の人」の瀬川新一郎代表)
 沖縄料理店「島の人」や「島たぁーち」などで。

●海ブドウ
“グリーンキャビア”ともいわれる海藻類で、ポン酢などをかけて食べる。シャキシャキして非常においしい。
「疲労回復、肩凝り、腰痛、冷え性を改善します」
 夏はクーラーの影響で肩凝りなどの症状も出やすいのでお勧めだ。大半の沖縄料理店にあって、沖縄食材専門店でも購入できる。

●火鍋
 中国の鍋料理だ。鍋を真ん中で仕切り、一方に唐辛子と何十種類もの香辛料が入った赤く辛いスープ、もう一方に白く辛くないスープが入っていて、野菜や羊肉などをシャブシャブして食べる。
「赤いスープがお勧め。カプサイシンがエネルギー代謝を活発にして体を元気にします」
 香辛料の香りは食欲を促進し、知人は「暑くて食欲がないときにいい」。食べられる店は増えている。「マーラーTAN」「老湯火鍋房」など。

●麻
 麻にはアミノ酸がバランスよく含まれ、大豆と同じくらいにタンパク質が豊富。消化吸収もいい。疲労回復に最適だが、食べられる店は少なく、都内なら「ヘンプレストラン 麻」。麻の根を焼酎に漬けたオリジナル酒も人気。

●ブタの子宮、睾丸
「気持ち悪くて絶対に食べられない」と拒絶していた知人が「すごくおいしい」を連発、評価を激変させたのがブタの子宮と睾丸の刺し身。ビタミンB群、亜鉛などが豊富だ。
 定番メニューにしているのが「朝起(あさだち)」。新鮮で臭みがなく歯ごたえもいいので、だまされたと思ってお試しを。

●八ツ目ウナギ
 ウナギとは別物。脳の働きを高めるDHAやEPAの含有量はウナギよりも多い。健康食品でよくあるが、「八ツ目や にしむら」ではお重でも食べられる。

【紹介した店の電話番号】
「叙楽苑」(新宿)(電話)03・3202・2243
「上海小吃」(新宿)(電話)03・3232・5909
「島の人」(新宿)(電話)03・3350・5098
「島たぁーち」(新宿)(電話)03・3341・7273
「マーラーTAN」(大久保)(電話)03・5285・1900
「老湯火鍋房」(渋谷)(電話)03・6415・6556
「ヘンプレストラン 麻」(下北沢)(電話)03・3412・4118
「朝起」(新宿)(電話)03・3342・1083
「八ツ目や にしむら」(巣鴨)(電話)03・3910・1071


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