これからは“ブラジル漢方”だ

世界中の製薬会社が大注目

 いま世界中の製薬会社の熱い視線を集めているのが、プロポリスに代表される“ブラジル漢方”だ。「中国漢方と比べ解明されていないところが多く、それだけ魅力が大きいのだと思います」と言うのは、世界の漢方や薬草を積極的に治療に用いる岡田医院(東京・町田市)の岡田研吉院長。一体、どういうものがあるのか? 12年間ブラジルに滞在し、長く“ブラジル漢方”を使い続けている「アマゾン同好会」会長の佐々木美智子氏(カメラマン)と、岡田院長に聞いた。

★ガラナ
 これは耳にされたことがあるかもしれないが、赤い木の実。粉末や粒、ジュースで売られている。
「滋養強壮効果が強く、内臓全体の機能を高めて疲労回復に非常にいい」(佐々木氏)
 即効性がある。“夕方飲むと夜には精力アップ”といわれるほどだ。
 佐々木氏が言う。
「心臓や腎臓が悪く10年以上ひどいむくみがありましたが、このガラナを飲んだ翌朝、すっかり取れていた。リンパへの転移がんが見つかったときも、プロポリスなどと一緒に飲んでいたのがこれ。7カ月後に検査をしたときは、がんが消えていました」
「長年の背中や腰の痛みが、ガラナですぐに取れた」という人もいる。
「脳を活性化してアルツハイマー病、脳血管障害、うつ病を防ぐ」という実験結果も発表されている。

★イペー
 木の皮で、煎(せん)じて飲む。日本では「タヒボ茶」という名で売られている。
「免疫力を高める効果があります。ガラナと同じく、私はがんが見つかったとき1日1リットルほど水代わりに飲んでいました。肝臓や腎臓の機能活性化、感染症の予防にもいいといわれています」(佐々木氏)

★ガジュツ
 ウコンの一種。粉末を水などに溶いて飲む。
「肝臓や胃腸の働きを高めるのにいい。春ウコンや秋ウコンなど“普通のウコン”よりも胃に優しい。胃腸の弱い人に向いています」(岡田院長)
 苦味が特徴だ。二日酔い、高血圧、口臭、アレルギー性鼻炎、脱毛症などに効き目があるともいわれている。

★インシュリーナ
 ブドウ科の一種の木だ。
「特徴は体を元気にして糖尿病を改善することです。糖尿病になると体力が低下するためインポテンツになることが多いのですが、このインシュリーナはそういうことがありません」(岡田院長)
 葉を煎じて飲む。現地では強壮剤として知られていて、「死骸(しがい)起き上がり」という異名があるという。

★ムイラプアマ
 植物の根。
「“エネルギーの源”として古くから知られています」(佐々木氏)
 男女の生理機能を増進させて性欲を増強する効果がある。「2週間の摂取で、性欲減退を感じていた人の約6割が改善された」という報告もある。疲労回復、肩凝り解消、物忘れや視力低下防止にもいい。

★ペドラ・ウメ・カア
 ブラジルをはじめとするアマゾン地域の代表的な植物で葉や根を煎じて飲む。糖尿病の改善に効果があり、ある研究では「このお茶を飲み始めてから徐々に血糖値が下がり始め、14〜17日後には基準値に近くなった」という報告もある。
 インシュリーナ以外は、「アマゾン同好会」((電話)090・8171・9572)などから購入できる。インシュリーナは「ヴィダロンガ」という商品名で発売されている(発売元「スペース・スリー」=(電話)03・5365・1490)。ブラジル漢方はインターネット上でも購入可能。


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