■信用できるストレス対策サプリはこれだ!
心に効きうつにならないことが続々実証されている
相変わらずのストレス社会だが、最先端の精神医学の世界では“心に効くサプリメント”が科学的に続々と実証されている。うつ病など、程度によっては、治療の第1選択肢にサプリメントが用いられることもあるというのだ。
そこで「世界の精神科医がすすめるメンタルサプリ」を最近出版した精神科医・最上悠氏に、科学的根拠が報告されているか、研究が進み実証性が高いか、どちらかの“ストレス対策サプリ”を挙げてもらった。
最近注目されているのが「SAM―e(サミー)」だ。
「アミノ酸の一種で、日本の精神医学会ではこれに関する発表はほとんどありませんが、ヨーロッパではうつ病の治療薬としても以前から処方されています。米国ではサプリメントとして市販されています。比較的早く効果が表れることが分かっています」
同じくアミノ酸の一種「メチオニン」も、即効性の抗うつ作用があることが明らかになっているサプリ。
「セントジョーンズワート」は、“うつっぽいのだけど”と知人に相談されたとき、最上氏が薦めることが多いサプリだ。
「1996年にドイツで1800人のうつ病患者を対象にした臨床実験が行われました。その結果、セントジョーンズワートの効果は、抗うつ薬に劣らないことが分かりました。ドイツの精神科医の多くは、うつを訴える患者に最初にセントジョーンズワートを処方します」
ただし、心臓病または喘息などで、薬を服用している人は、飲み合わせによって副作用が起こるケースがあるので、医師に相談してから、だ。
3つ目は「DHA、EPA」だ。ご存じ、青背の魚に豊富に含まれる成分で、どちらも“頭がよくなるサプリ”として有名だが――。
「うつ病に対する効果も臨床研究で証明されていて、私も治療で用いた経験があります」
日本での浸透はまだまだだが、米国では“心に効くサプリ”としてメジャーになりつつあるのがビタミンB群の一種である「葉酸」だ。
「抗うつ薬への反応が悪い人が葉酸を一緒に摂取することで、60%ほどだった薬への反応率が90%まで上昇したのです。単独でも心にいい影響を及ぼすことが分かってます。精神科病院入院患者の大半にビタミンB群の不足が見られるという報告もあり、葉酸を含むビタミンB群を心の病気の予防として摂取することは、とても有効だと思います」
かつて“生真面目な人ほどストレスに負け、うつ病などになりやすい”などと言われていたが、いまはどんな人でも可能性があるといわれている。ストレス対策サプリをうまく活用しよう。
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