サプリメントを買うとき確認すべき5点

粗悪品はゴメンだ!

 星の数ほどサプリメントがあるが、買うときに確認すべき点は何か? 「世界の精神科医がすすめるメンタルサプリ」などの著書がある精神科医・最上悠氏に、ポイントを聞いた。

●GMPをクリアしているか?
 容器に書いていなければ、ネットで調べる。それで分からなければ会社に聞く。それだけの価値はある。
「GMP(優良製造規範)は、米国やオーストラリアなどで使われている製造環境に関する規格です。製造環境が悪いと、不純物やまがい物が混じっている可能性があります。GMPは非常に厳しく、たとえば米国の場合、選定基準は10項目で、合格するのが困難。合格しても、その後抜き打ち検査があって、衛生上に不備があれば規格を取り消されます。つまり、GMPをクリアしているということは、非常にいい製造環境で作られたサプリだということです」
“日本産のものしか摂取しない”という人もいるだろうが、最上氏によれば「純国産のサプリはほぼ皆無。日本で売られているサプリの多くが米国で作られています」。

●USPの基準を満たしているか?
 GMPは製造環境だったが、USP(米国薬局方)はサプリの品質に関する基準。
「錠剤なら、均一に栄養成分が含まれているか、取って30分で分解、吸収されるかなどを調べます」
 もともと医薬品の基準なので、合格しているサプリは多くはないが、合格していたら安心だ。

●天然ビタミンを選ぶ
 同じ取るなら“天然”。天然のほうが、合成より吸収率が高い。
「天然か合成かの見分け方は、ビタミンEなら“トコフェロール”、ビタミンCなら“アスコルビン酸”などと、原材料の欄に表記しているものを選びましょう」

●オリンピックのオフィシャルサプライヤーの製品を選ぶ
「ドーピング検査が厳しく行われるオリンピックでは、選手は風邪薬すらのまないようにします。そこで、各競技団体は、食品メーカーなどをオフィシャルサプライヤーにして、サプリの供給を受けるのですが、天然サプリが原則です。効果を得るために必要量の栄養成分が入っていて、内容に信用がおけます」

●安いサプリは選ばない
「前述の通り、サプリは天然ものがいい。さらに精製されたものがいい。しかし、率直に言って、店頭で安く手軽に入るものの多くは合成で作られた粗悪品です。必要な栄養量ギリギリか、それ未満しか含まれておらず、取ってもほとんど意味がないものも多い」
 ひとつの目安はこうだ。
「1カ月分が3000円未満のものはまず化学合成品で、原材料に石油系が使用されていて、高い効果が期待できないともいわれます。3ケタの価格のものはなおさら。個人的には、できれば5000円以上するものを選んだほうがいいと思います」


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