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体とサイフに優しい「先進医療」

これまで縁のなかった最新治療が一部保険適用に

 金持ちか医療研究機関の患者にしか縁のなかった治療法が身近になっている。国が安全で有効と認めた自由診療扱いの治療法9つを「先進医療」に指定。診療基準を満たした病院での治療費が、一部保険でカバーできるようになったのだ。その中から、体やサイフに優しく、中高年に役立つ3つを紹介しよう。

●早期肺がん患者に優しい治療法
 今年10月から先進医療に認定された「カラー蛍光観察システム下気管支内視鏡検査および光線力学療法」は、早期肺がん患者に優しい治療法だ。
「光線力学療法は、静脈注射で光感受性物質をがん細胞に投与、そこにレーザーを当てることで、がん細胞のみを殺す治療法です。放射線や抗がん剤より患者の負担が軽くなります」(山王病院呼吸器センター長の奥仲哲弥氏)
 カラー蛍光観察システムは、従来のやり方ではとらえることのできない早期がんを見つけられる。
 2つを併用すれば、がん細胞へのレーザーの“当てもらし”が減り、効果的な治療ができるが、これまでは費用的に難しかった。光線力学療法は保険適用だが、カラー蛍光観察システムが適用外。併用するとどちらも自由診療扱いとなり、治療費全額が患者負担となる恐れがあったのだ。
 しかし、10月からは、先進医療が認められた病院では、カラー蛍光システムの料金6万6000円(1回分)+残りの治療費の3割負担で済む。

●危ない鼻の手術を正確、安全に行う
「画像支援ナビゲーションによる内視鏡下鼻内副鼻腔手術」は、9月から先進医療となり、東京慈恵医大病院で実施中だ。
「鼻は脳や目と薄い壁で隣接しているので正確な手術をしないと、いろいろな合併症が起こる可能性があります。ナビゲーションシステムを導入することで、難しい手術が正確に行えるようになりました」(同大学耳鼻咽喉科の鴻(おおとり)信義講師)
 費用は11万2000円余計にかかるが、手術後の合併症など、トラブルが激減することを考えればお勧めだ。

●お腹を5センチ切るだけの腎臓がん手術
 腎臓や前立腺がんの手術はお腹を大きく切る開腹手術か、小さな穴を開けて内視鏡で行う腹腔鏡下手術が一般的だ。しかし、開腹手術は患者への負担が大きいし、腹腔鏡下手術は安全性とコストが気になる。
 8月から先進医療に認定された「内視鏡下小切開泌尿器腫瘍手術」は両者の“いいとこ取り”の手法だ。
「患部を取り出せるギリギリの大きさだけお腹を開き、内視鏡で手術する方法です。抗生物質も必要ないので手術から3〜4日で退院することも可能です」(東京医科歯科大学の木原和徳教授)
 腎臓がん手術の場合、先進医療が認められた東京医科歯科大なら、約30万円(個人差あり)。開放手術で約25日入院するのと変わらない。




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