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ニオイでがんを早期発見

注目の臭診って知ってますか?

 かつては“不治の病”といわれたがんも、今はがん細胞を縮小したり、進行をストップできるケースも少なくない。ただし、それには早期発見が重要なのだが、実はがんには独特の“におい”があり、これをキャッチすることで早期発見が可能だというのだ。「がんは『におい』でわかる!」の著者で、明海大教授の外崎肇一氏に話を聞いた。
「細胞ががん化すると、がん特有のタンパク質が分泌されます。この過程で、がん独特のにおい成分ができると考えて、嗅覚(きゅうかく)の鋭い犬にがん患者の呼気と健康な人の呼気をかがせたところ、驚くべき結果が出たのです」
 その犬の名は「マリーン」。千葉県南房総市白浜町にあるNPO法人「OJPC福祉犬育成協会白浜育成センター」で飼育されている海難救助犬だ。マリーンを使った“がん探知実験”を紹介しよう。
「あるがん患者の呼気と、健康な3人の呼気を用意します。それぞれを呼気バッグに詰め、箱に入れます。事前にマリーンに前立腺がんのにおいをかがせて、同じにおいのする呼気バッグを選ばせると、がんの種類が何であれ、確実にがん患者のバッグの前に座りました。実に成功率は100%だったのです」
 前立腺がん以外のがんは、胃がん、肺がん、肝臓がん、食道がん、すい臓がん、子宮がん、乳がんの7種類で、進行状態はバラバラ。4つとも健康な人の呼気をそろえる“トラップ”を仕掛けたこともあるが、その場合はどこにも座らなかった。がんには共通のにおいがあるのだ。
「噂を聞きつけたある男性はマリーンの“がんチェック”を熱望しました。この男性の呼気と健常者3人の呼気を配置して実験したら、マリーンがその人の呼気の前で座ってしまった。その人はこれまで健康診断でがんを指摘されたことはありませんでしたが、精密検査で大腸がんが見つかったのです」
 男性は手術でがんを切除し、今ではがんが消滅しているという。この男性のケースのほか、取材に訪れた記者が“マリーンチェック”を受けて、がんが見つかったケースもあるという。
 今後、それぞれのがんのにおい成分を特定できれば、においセンサーが開発でき、がんの“臭診”が可能になるが、実用化は目前だという。
「あるベンチャー企業が乳がんのにおい成分を特定し、その成分を用いて乳がんの“におい診断”を今年中に厚労省に認可申請するそうです。肺がんのにおい成分が特定されたという話もあります」
 CT撮影もPET検診も不要になる日がくるのは時間の問題だ。




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