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風邪が楽になる就寝前後のひと工夫


 朝晩が冷えるようになって、風邪対策を始めた人も多いだろう。うがいや手洗いはもちろん大事だが、風邪対策は夜が一番重要だ。就寝前後のちょっとした工夫で、症状がグンと楽になるというのだ。この予防法を勧めている埼玉県川口市にある臼田歯科医院の臼田篤伸院長に聞いた。

「来院患者に『風邪の症状にいつ気がつくか』という聞き取り調査をしたところ、665人のほぼ半数が『起床時』と答えて、3割の人が『夕方から夜にかけて』と回答しています。これでピンときました。『風邪の諸症状は就寝中に症状が進行するのではないか』ということです」
 この仮説を裏づけるため、自律神経の働きに着目し、研究を続けたところ、“ビンゴ”だったという。
「就寝中は、一般的に副交感神経が優位になります。そうなると、神経伝達物質のひとつアセチルコリンが多く分泌され、リンパ球が増えることがわかりました。そのリンパ球は、体内に侵入した風邪などのウイルスを排除する働きがありますが、その過程で炎症性物質を放出し、痛みの原因もつくり出します。しかも戦いに勝とうとして、必要以上に“増員”するのです」
 寝る前はそうでもないのに、朝起きてのどが痛むのはこのため。だったら、就寝中のリンパ球活性を抑えれば、風邪の諸症状は緩和するはず。そこでカギを握るのが、交感神経だ。
 交感神経と副交感神経は、一方がオンなら他方はオフの関係にある。ウイルスは口や鼻から侵入してくるので、こうした部位の交感神経を局所的にオンにすればいい。これが一番効果的な風邪対策だ。

 具体的なやり方を紹介しよう。

●寝る前は入浴する
「高熱のときは別ですが、38度以下の微熱なら入浴して体を温めた方が免疫力がアップします」
 首にタオルを巻いて寝ると、効果倍増だ。

●ぬれマスクをつけて寝る
「ぬれマスクで口を閉じて鼻呼吸をすると、鼻腔の粘膜を通じて交感神経が刺激されるほか、口や鼻が適度に湿るため、ウイルスの侵入を防ぐ効果もあります」

●夜中に起きてぬるま湯を飲む
「寝続けると、途中で交感神経のスイッチが切れてしまいます。意識して起きてぬるま湯を飲むと効果が持続します」
 6時間睡眠の人なら、入眠3時間後くらいに一度起きてぬるま湯を飲むといい。

●起きたとき、だるくても寝込まない
「トイレに行ったり、軽い食事を取るなどして、交感神経を刺激することこそ重要です」
 風邪対策はひき始めが肝心。これで早めにやっつけようではないか。




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