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「保険適用」「非適用」の境目実例集

同じ検査・治療なのになぜ違う?

 病院で同じ治療や検査を受けても、費用がまったく違うケースがあるのをご存じか? 例えばピロリ菌の除菌治療は、胃や十二指腸に潰瘍(または痕跡)がある人が「お腹が痛い」と訴えれば、健康保険がきいて検査料込みの自己負担は約1万円。「ピロリ菌があると胃がんになりやすいと聞いたので……」では保険がきかず、3万円となる。保険適用・非適用で“大きな差”が出る例を紹介しよう。

●MRI検査
 親族を脳梗塞で立てつづけに亡くしたAさん(52)。めまいやしびれも気になりだして「ひょっとしてオレも……」と脳神経外科に駆け込み、強く症状を訴えた。すぐにMRIによる脳や脳の動脈の検査、超音波による頚動脈エコー検査を行ったが問題はなかった。検査料は約3万円だった。
 一方、Bさんは、同僚が倒れたのをきっかけに、健康診断専門の医療機関で同じ内容の検査をしてもらったら約9万円だった。

●PSA検査
 前立腺がんを早期発見するために有効な腫瘍マーカー検査だが、前立腺炎や前立腺肥大の治療の一環として行えば、初診料込みの検査部分は1680円。しかし、この検査だけを単独で行うと5600円だ。

●C型肝炎検査
 最近、疲れやすいEさんは、雑誌でC型肝炎ウイルスに感染すると同じ症状が出ると知った。すぐに病院に直行、医師に「手のひらが赤い」「以前肝機能が低下していると指摘された」と訴え、検査を。費用は1650円だった。
 ところが、何も言わずに検査だけを希望したFさんは、すべて私費で5490円と高かった。

●包茎手術
 近く結婚するGさんは包茎で、“新妻にバカにされないか”心配でたまらない。思い余って泌尿器科に駆け込んだところ、医師に「真性包茎ですね。手術しましょう」と言われた。費用は3万円弱だった。
 Hさんは、勃起時には皮がむける仮性包茎。仲間と温泉に行くことになって、「カッコ悪い」からと手術を決意。費用は10万円だった。

●タミフル
「体がだるくてせきが出る。インフルエンザじゃないか」と訴えたIさん。医者から抗ウイルス薬であるタミフルを1日2回5日間分を1920円で処方された。
 一方、アジアへの出張を控えたJさんは「鳥インフルエンザが怖い。万一に備えて」と医師にかけあったところ、同じ薬、同じ分量で6390円をとられた。
 こうした“境目”で、治療費・検査費は大きく変わるのだ。
(紹介したのはすべて自己負担3割のサラリーマン)



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