骨盤らくらくウォーキング 1日10歩で減量OK

腰痛、肩凝り、便秘なども改善

 1日たった「10歩」でOKのウォーキングを編み出し、指導し、体験者から絶大な支持を得ているのが「ヨーコ・ウォーキング・ラボ」主宰の前田洋子氏。彼女自身が筋トレなどのハードな運動では減らなかった体重を、この方法で15キロ落とし、高脂血症の改善にも成功したのだ。ひざ痛、腰痛、肩凝り、便秘、疲れやすさなどとも無縁になったという。一体どんなものなのか?

 1日10歩でOKのウォーキング法は、前田氏が名付けた「骨盤らくらくウォーキング」。
「骨盤のゆがみを正すウォーキング法です。筋力が弱かったり、足を組んだり、カバンを片手で持ったりで、体にかかる力のバランスが崩れると、骨盤にゆがみが生じます。すると、周囲の筋肉が硬くなって血行が悪くなる。余計なところに脂肪が付きやすくなる。内臓の働きが低下する。肩凝り、腰痛、便秘などの原因にもなっていくのです」
 ハードな運動を長時間しても、なかなかやせなかったり、体の不調が消えない原因のひとつは、骨盤がゆがんでいるから。そのゆがみを正せば、全身の筋肉がバランスよく使われ、短時間で効率よく筋肉を鍛えられる。基礎代謝が上がり、消費エネルギーも増す。つまり、「長時間」「ハード」にやらなくてもいいのだ。
 前田氏はだれでも簡単にできるように、骨盤のゆがみを正す歩き方を“10歩”に凝縮させた。いくつかのパターンがあるが、特にゲンダイ読者向けのやり方はこうだ。
「“骨盤らくらくウォーキング”の中でも、“S字ウォーク”と呼んでいる方法です。S字に体を大きくひねりながら歩きます。腹部、背中、腰など、全身の筋肉を意識しながらゆっくりとやってください」
 最初は鏡を見ながらやった方がやりやすい。
 始める前に正しい姿勢を取る。首をまっすぐに伸ばし、顔の中心とヘソが一直線で結ばれるように意識し、軽くひざの屈伸をした後、腰の辺り(骨盤)から上下に動かし始め、次第に全身を細かく動かす。そしてスタートだ。

(1)右手を上げて頭に添わせるように左側に伸ばす。左手はウエストに添わせるように後ろに伸ばす。このとき、後ろから伸ばしている左手の指が鏡に映るように、思いっ切り伸ばす。
(2)左足をやや外またにして前に一歩出す。このとき、足を出しながら体は大きく左側に倒す。顔は左斜め下を見る。
(3)今度は、そっくり左右を逆にしてやる。
(4)左右交互に10歩歩く。
「ポイントがいくつかあります。まず、体を倒すとき、倒す側のウエストにしわが寄るくらい大きく、真横に倒す。たとえば(2)では、左側のウエストにしわが寄るくらいやります。次に、できる限り重心を落としてやる。さらに、一歩踏み出すとき、前かがみにならないようにする。つま先がひざより前に出ないように意識すると、前かがみになりにくいです」
 記者も試してみた。最初は(1)〜(4)のフォームの練習をして、覚えたところでポイントも押さえられるようにした。部屋の中でも十分にできた。
「慣れたら歩幅を大きくするといいでしょう。毎日しなくても気が向いたときにやるだけでも効果があります」
 実際にやると分かるが、体のスジが伸びる感じで気持ちいい。わずか“10歩”だ。早速始めようではないか。


top>データベース3>骨盤らくらくウォーキング 1日10歩で減量OK