あなたの胃腸は良い不調? 悪い不調?

年末年始の飲み過ぎ、食べ過ぎが原因と思っていたら…

 年末から正月にかけての飲み過ぎ・食べ過ぎで、胃腸の調子が悪い人は少なくないだろう。要注意なのは、それが本当に飲み過ぎ・食べ過ぎによる“良い不調”なのか、それとも病気が原因の“悪い不調”なのかということだ。“良い不調”なら規則正しい生活に戻せば自然と解消されるが、“悪い不調”なら放っておくとエラいことになりかねない。そこで、井上外科胃腸科病院(東京・世田谷)の井上毅一院長に、症状別にどちらかを判定してもらった。

★肉好きなのに肉を見ても食べる気がしない
“悪い不調”だ。
「肝臓やすい臓、胆のうが弱っていると考えられます。肝炎、すい炎、胆のう炎、胆石などが疑われます」
 肉のニオイをかいだり、肉の話をするだけで気分が悪くなる場合は、かなり重症。すぐにでも病院に行くべきだ。

★寝ている間、胃が重い
 どちらかというと“良い不調”だ。
「消化の良いおかゆやうどんなどを食べて、仕事も無理せず安静にしていれば、よくなるでしょう。さらに、夕食から寝るまでに2〜3時間はあけ、食べる量も腹八分以下に、酒も飲まないようにしてください」

★上腹部が痛む
 すぐ病院に行った方がいい。
“悪い不調”の中でもトップクラスだ。
「胃やすい臓などの異常も考えられますが、それだけに限りません。心筋梗塞や狭心症など循環器系の病気が潜んでいることがあるのです」
 最悪の場合、命に関わるケースもある。迷っているヒマはないのだ。

★おなかが張る
 食事や酒の量を減らしても、おなかが張るときは、病院で検査を受けた方がいい。
「最近、私が診た患者さんの中には、S状結腸捻転症を起こして病院に担ぎ込まれた方がいました。長年にわたってずっとおなかが張る感じがあったそうですが、病気だとは思わず何の手も打たず放置していたら、急にひどい腹痛に襲われたのです。おなかが張る以外の症状が特になくても、油断は禁物なのです。脂肪肝、腸閉塞、すい炎、肝臓が腫れている、大腸の悪性腫瘍などが考えられます」

★脂っこいものを食べると下痢をする
「胃腸が疲れているから」と思う人もいるだろうが、これは要注意だ。
「慢性すい炎かどうか、調べるべきです。背中の痛みが続き、せっけんの泡のような軟便や不消化便なら、特にその可能性が高いです」

★朝起きたときも満腹状態だ
 飲み過ぎ・食べ過ぎが原因の“良い不調”だ。

★好物を食べてもおいしいと感じない
「“食傷気味”というのならいいのですが、味覚が変わって好物がおいしいと思えないときは、胃がんのこともあります。早めに病院に行くべきです」

★辛いものを食べると胃が痛くなる
「キムチなど激辛食品は胃の粘膜を傷つけるので、胃がただれてしまう。だから胃が痛くなるのです。トウガラシなど香辛料の効いたものは避け、消化のいいものを食べるようにすれば自然に治ります」
“良い不調”ということだが、食事内容を変えても痛みが改善されないときは、ただれがひどくて治療が必要なこともある。そのときは病院に行くこと。
「胃が一日中重い」「少量のお酒でも気分が悪くなるようになった」「胃のムカムカがずっと続いている」「胃液が逆流しそうになる」「みぞおちやへその辺りが痛い」「膨満感が続く」などは、“悪い不調”である可能性が高い。

 以上のチェックポイントでひっかかるものがあれば、早急に対策を打とう。

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